プジョー 207CC グリフ 後期受注生産モデル 禁煙 1オーナー タンレザー HDDナビETC トリウムグレー

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小さくても贅沢。

 207ccのメタル・トップのルーフを開けて海沿いを走っていると、コートダジュールだと思い込んだ方が気分が出るし、気持ちがいい。スイッチひとつでクーペからオープンに25秒で変身できる電動開閉式のメタル・トップはまさに魔法の屋根だ。開ける前と後では見える風景も立体映像の3Dかそうでないかくらいの違いがある。これなら夜の銀座だって気分はもうシャンゼリゼである。プジョーがえらいのはこれをコンパクトな207でやったことだ。オープンエアの気持ち良さに関して言えば、1850万円のマゼラーティ・グランカブリオも207ccも同じ。それがスタンダード仕様のプレミアムなら299万円、ふんだんに本革をあしらった豪華内装のグリフでも334万円で楽しめるのだからありがたい。
ついでに言えば、今回のマイナーチェンジでは、さすがにやりすぎたと思ったのか、「なに怒ってんの」と言いたくなるほどコワかったフロントのデザインがマイルドになった。さらに盗難防止装置やクルーズ・コントロールなどの装備も追加されている。それでいてマイチェン前より12万円も安い。オープンカーをより身近にする戦略価格だ。 (写真上)“見せる内装”。屋根を開けることを前提にデザインされている。
(写真中)見よ、この贅沢なダッシュボードを。ステアリングまでオシャレだ。
(写真下)クーペに変身。ゴルフ・バッグが2つは入る荷室の広さにビックリ。
 

PEUGEOT 207cc/プジョー207cc
見せたくなる内装
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プジョー・ジャポンから借り出した試乗車のグリフはとりわけ内装が豪華だ。こげ茶のアレザン・レザー仕様は受注生産で、シートはもちろん、ドアの内張り、さらにダッシュボードまで同じレザーでトータルにコオディネートされている。屋根を開けて見せることを意識した内装なんて、絶対日本車では真似できない。コンパクトカーでもここまでオシャレにするところはさすがだと思う。
100km/hくらいまでなら、巻き込む風もわずかで気にならない
100km/hくらいまでなら、巻き込む風もわずかで気にならない。
 1.6リッターの直4は120ps/6000rpmで、動力性能的にはたいしたことはない。アイドリングの振動が大きいのにも笑ってしまった。いまどきATが4段というもの古臭い。でも、不思議と乗っていて嫌な気がしないのは、シュンシュンと気持ち良く回るエンジンと、熟成が進んでスムーズになったATのおかげだ。乗り心地も街乗りではしっとり、高速道路ではしっかりといった感じでプジョーの良さが出ていたし、電動ステアリングのフィーリングも文句なく素晴らしかった。素晴らしいといえば、この日の試乗のクライマックスは、コートダジュールならぬ九十九里での試乗を終えた、自宅のある国立で訪れた。国立名物の大学通りの桜並木がそれである。満開の桜の下をオープンで走るのがこんなに贅沢なことだとは思わなかった。小さな207ccでも感動は大きい。オープン走りをすると、ニッポンも捨てたもんじゃない。
 

 


プジョー 207CC

 

 

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